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土田帆山について

土田帆山について
 書道家・土田帆山(1918~2008)は福井県越前市に住む現代派の書家で、東京の独立書人団に所属し、東京やニューヨークでも個展を開くなど、現代派の新しい書を積極的に制作・発表している国際派・活動的な作家です。
 土田帆山の作品には篆書・隷書・楷書・行書・草書の5体の作品があり、用筆も濃墨・淡墨・潤筆・渇筆等を巧みに使い分け、変化に富んだ多種多様な姿と趣を表しています。またそれらの文字はどれも一つの型にはまっておらず、巧妙であると共に自由と変化が共存している作風が大きな特徴です。
 その中でも数文字の漢字で表す少字数書や一字書といった、にじみやかすれなどの絵画性、造形性を特徴とする現代派の作風を得意とし、その感覚的な造形性に満ちた帆山の作品は書の現代化に大きな功績を残しました。
 活動面では毎日北陸展実行委員長を務め、福井県文化賞や地方文化功労による文部大臣賞も受賞しています。
 現代派の書家として生涯を通じて精力的に活動し、2008年2月に逝去するまでにたくさんの書作品、篆刻、木額を残しました。

略歴

1918 福井県鯖江市定次町に生まれる
1931 中学1年の秋に赤痢を1ヶ月患う この時仏間に「月照心」寂然の書をながめ、深く感動する。これが書への原点となる
1940 杉本長雲に師事
1948 文部省の書道講習会受講
1951 手島右卿に師事
1953 毎日展にて秀作・毎日賞受賞/独立第一回展会員推挙
1954 内地留学 手島右卿宅起居(1年) (写真:内地留学時の土田帆山) 内地留学時の写真
1955 洗心書道会結成 日展入選(以後9回入選)
1960 独立展会員奨励賞 洗心書展を東京・銀座回廊にて開催(以後3年連続開催)
1965 作品「剛」で毎日大賞受賞 毎日展審査会員推挙
1969 個展(以後15回) 毎日展審査員(以後8回)
1984 福井県文化賞受賞
1987 文部大臣賞受賞(地方文化功労)
1991 ニューヨーク個展(キャストアイアンギャラリー)
1994 毎日展北陸展実行委員長(2年)
2000 東京にて個展(銀座回廊)
2001 越前市味真野宛花がたみ揮蒙
2003 生誕三万日記念書作展/
毎日展名誉会員書壇栄誉賞受賞/
桂林日中友好展出品受賞
2004 日露友好交流展出品 受賞
2005 鯖江高校石碑「剛」を寄贈
2006 米寿記念書作展
2008 2月6日 逝去

主な職歴

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