舞 土田帆山書展[書道芸術 1998年5月号]
(一部抜粋)
十年前を今ここに思いだして、その折に見た土田帆山の個展を充分に楽しんだ記憶がある。その一作、この一作に対しての鮮烈な記憶はないが、種々さまざまな表現がある。それが尋常ではなかったことを覚えている。この小文を書くことになり、そこで、土田帆山が十年前に開いた個展の作品集を、再び見ることにした。確かにそうである。一作一作が、実に楽しい。難しい理屈はいらない。表現が、とにかくゆたかだ。それもあれば、これもあるといった具合に、多彩な表現が楽しめる。
(文・鈴木史楼)
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書道芸術 1998年5月号
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