「窟鬼」論評[全日本美術 1993年2月]
昨年の第40回記念展での手島右卿遺作特陳が記憶に新しい独立書展、今更ながら手島の持つ絶大な影響力をこの書展から感じるのは多くの一致した意見であろうが、それでも若手を中心に徐々にではあるが何かが変わりはじめているようにも思える。
―中略― 今回特に注目した作品としては土田帆山”窋(窟)鬼”、奔放な用筆ながら各線が呼応し気力の昂揚が感じられる作品、とりわけ作品が非常に大きくみえるところが良い。
(全日本美術 平成5年2月号(1993年)No485「第41回独立書展 1993年1月11日〜17日 東京美術館」の項より抜粋)
(本人談)
11月中の金丸信(自民党副総裁)大問題に感じて書く。自民党という洞窟の中の金丸という鬼をやっつけないとダメだという思いで書いたので、強い線になった。
出典詳細
全日本美術 1993年2月
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