土田帆山米寿記念書展祝賀会での挨拶2010.09.13
祝賀会にて
書作家になろうという者は先生の技を盗もうという根性がなければなれん
私は若い時手島右卿という厳しい先生にめぐり会い、「書作家になろうという者は先生の技を盗もうという根性がなければなれん、ないなら帰れ。」と言われました。
私にも根性はありますから、以来教えて下さいという気持ちを捨て、先生と対峙しました。「よーし」と決心し、ほかの事には手を出さず、書道の山一筋に登って来ました。
書の作品というものはなかなかできません。書を作品というものに高める、この偉大な仕事を私は何とかやってやるぞと、六十何年間、思い通りにやってきたのが、今回の個展です。ようやくここまできたということを、確信をもって皆さんに叫びたいのです。
---土田帆山米寿記念書展祝賀会での挨拶より抜粋---