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作品紹介

作品名:「九如」 [第46回洗心書道展]

九如

 「九如」〓詩経の小雅、天保(天子を祝福する歌)からモチーフを採っている。
 この詩には「如山」「如阜」「如岡」「如川之方至」「如月之恆」「如日之升」「如南山之寿」と、如の字が九つあるので、日との長寿を祝するのに、天保九如を歌うと言って頌したという。
 九字に見る起筆の変化と運筆の自在な生きの長い線条の変幻。対する痛快で巧みな筆捌きの如字。この美しく韻き、天真にして精神の集中した、広大無辺の世界が見事である。
 手島右卿の創作する精神を、直に受け継ぐ一人である土田帆山氏。八十三歳の現在も、燃えたぎる凄まじい芸魂は留まるところを知らず、個性の自分の書を切り開いている。(文・青木伸一 書道芸術2002年3月)

書体:金淡墨 140cm×140cm

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