作品名:「弐馬」 [「弐馬」 (2006 87歳) 第54回独立書道展]
養母とみえ百歳 私は八十八歳 2人とも午年 そんなに元気というわけでもないがまあまあの元気 嬉しい極みだと思い乍ら書く(2006年本人談)
土田帆山さんが今年の第54回独立書展に出品した「弐馬」は、会場の多くの者が古典や古筆を見て書いた臨書的作品を、出品した年だったこともあり、この自分の創作で金文二文字を自由に書いた作品は、ひときわ伸び伸びとして目立った。弐馬は帆山が今年米寿、義母が百歳で、二人とも午年生まれの長寿を祝して制作されている。
淡墨に羊毛で、線をしっかり表情豊かに形を描く。伸びた線が自由に舞う姿となり活況を示す。(「アートマインド」143号にて 小野寺啓治氏)
140×70cm