「弐馬」論評[アートマインド2006年春季号]
土田帆山さんが今年の第54回独立書展に出品した「弐馬」は、会場の多くの者が古典や古筆を見て書いた臨書的作品を、出品した年だったこともあり、この自分の創作で金文二文字を自由に書いた作品は、ひときわ伸び伸びとして目立った。弐馬は帆山が今年米寿、義母が百歳で、二人とも午年生まれの長寿を祝して制作されている。
淡墨に羊毛で、線をしっかり表情豊かに形を描く。伸びた線が自由に舞う姿となり活況を示す。(小野寺啓治氏)
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アートマインド2006年春季号
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