私の中の帆山先生[寄稿者:山本聖月様]
お手本をお願いする時、いつもおっしゃった言葉。
「さあ!書くぞ!よくみているのだよ!」
フウ・・と一息される。そして
「書というものは、同じ方向、同じ筆の早さではだめだ 時には強く、時にはゆったりとリズムに乗ってすると作品が出来るものだ」と。
又ある時、先生にどうして講演会の時、あんなに上手に人を笑わせたり惹きつけたりできるのですか、一応原稿を作っておくのですか?と聞くと、
「原稿なんか何もないよ。その時その場の雰囲気によって言葉が出てくるのだよ。」と教えて下さった。
私も人前で話す機会が多いので、いつも、今も、先生の姿、お言葉、何より先生の偉大さをかみしめながらお手本にさせて頂いております。そしていつまでも先生は私の心の中にいて下さっているのです。